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三十路流れて黄河のほとり

留学経験の回想録を書いてくれないかと言うことで、こうして原稿用紙に向かっています。
留学以前の私の中国語学習歴といえば、TVの会話講座を見ていたくらいでした。ろくな準備もせず、極めて軽い気持ちで行ってしまったために、現地ではかなり苦労をしました。
あちらには、誰一人見知った人はいませんでした。知り合いはおろか知り合いからの紹介すらなかったので、何でも全て一から自分で始めなくてはいけませんでした。あの頃のことを今振り返ると、、、
「まるで幼稚園から人生をやり直しているような感じだった」
といったらいいでしょうか。
私のような、でたらめな留学生はもちろんごく少数で、多くの方はきちんと事前に準備をしてきておられました。勉強面は言うに及ばず、あちらでの生活、現地の人々との交流の面でも、私のような「飛び込み」とは違って、皆さん先を見据えてきちんと行動しておられました。
帰国して一年がたつ今でも、当時言葉がわからない中で勝手な思い込みや誤解をしていたことに気付かされることがしょっちゅうあります。ですから、私が中国での留学生活について体験を語るなど、それこそ噴飯もので、書こうにも気が引けて、なかなか筆をとることが出来ずにいました。
しかし、コネも人脈もない失業中の男が、一人中国に渡ってじたばたしてきた2年間の笑い話と割り切って、『裸踊り』をするようなつもりで書いてみようと、覚悟を決めました。
おかしなところも色々あろうかと思いますが、そこはこれを御覧のみなさまの御指導を仰ぎたいと存じます。
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